心の免罪符
2009年07月09日
ここでいう免罪符とは、マーケティングのコンテクスト上での話です。これは、ちょっと罪悪感のある消費者に対して、「罪悪感なんて感じる必要はないですよ。むしろ良いことなのですよ。」というメッセージを伝えることです。
有名な事例では、キャンベルスープがあります。
当時、スープは一から手作りするのが当たり前の世の中。暖めるだけの、しかも美味しいスープは確かに主婦の潜在的ニーズがありました。ところが、周りから手抜きをしているとは思われたくないという心理的(店頭で買いにくいという)障壁がありました。これをキャンベルは、
「学校で良い成績を取った子供に対して、今日は特別だから、キャンベルスープを出してあげる」というシーンとメッセージのCMでブレークスルーしました。
この文脈で、開発・プロモーションできる製品・サービスはまだ沢山あると思います。
例えば、体型と健康を気にしている人の中には、お腹が減っても我慢して、夜物を食べないという人は多いはず。私もそうです。しかし、例えば「夜小腹が減った時に食べる特保のお菓子」を発売されたら(もうありますよね。きっと)、間違いなく買うでしょうね。
そんなコンセプトの商品を若い女性は対面では買いづらいかもしれませんね。じゃぁ、流通経路には通販も用意しますか。
これも、立派な消費者に免罪符ですね。
あと見逃せないのが、今流行のエコ・環境と免罪符です。
エコ、環境関連の製品・サービスを購入する消費者全てが「本当にエコ・地球環境」を危惧して購買している割合は実は、(残念ながら)思っているほど高くありません。企業も当然そのことは分かっています。
ですから、「貴方のその行動が、環境に良いことをしているのですよー」というメッセージを伝える。これも免罪符を与えています。
他にどんなものがあるでしょうか?貴方の製品、サービスでは使えるでしょうか?
Think Think Think.
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